横難横死とは

思いがけず災難に遭い、不本意な死に方をすることを意味する。
「横難」は、理不尽で予期せぬ災難や不幸を指し、「横死」は自然死ではなく、事故・事件・戦争・病気などによる不慮の死を表す。
全体として、「運命に逆らえず、不条理な形で命を落とす」ことを強く含意している。
古くから、戦乱・横暴・圧政などに巻き込まれて命を落とした者たちの運命を悼む際に使われ、現在でも、悲惨な事件や事故に対して報道や評論などで使われることがある。
文語的・硬派な表現であり、一般的な日常会話よりは文書や文学、評論などで用いられる傾向が強い。

例文

・あの戦争で多くの若者が横難横死を遂げた。
・無実の罪で命を奪われるとは、まさに横難横死である。
・社会の不条理に巻き込まれて横難横死する人々が後を絶たない。
・歴史の陰に、数多の横難横死が静かに埋もれている。

四字熟語 横難横死
読み おうなんおうし
英訳 Unexpected misfortune and untimely death
Dying an unnatural or wrongful death
Tragic and unjust demise
使用漢字
最終更新日:2025年7月16日