桃李成蹊とは

立派な人物は自ら求めなくてもその徳を慕って自然に人々が集まってくる喩え。

古代中国、前漢時代。「漢の飛将軍」と呼ばれた李広は、無口だが清廉な人物として人々から慕われていた。
泉を発見すれば部下を先に飲ませ、彼らと共に食卓につき、全員が食事を始めるまで自分の分には手をつけず、恩賞もすべて部下たちと分け合ったという。
後に司馬遷は李広の人柄について触れ、「桃や李の木は何も言わないが、その花や実を求めて人々が集まり、木の下には自然と道ができる」と評した。

「桃李もの言わざれどもしもおのずからみちを成す」を略した言葉。

同義語:「李広成蹊りこうせいけい

四字熟語 桃李成蹊
読み とうりせいけい
出典 『史記』李将軍伝
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