三千世界とは

仏教用語で、この世の全宇宙を表す。「三千大千世界さんぜんだいせんせかい」の略語。

仏教の世界観では、須弥山しゅみせんを中心に、周囲に四大大陸「東勝身洲とうしょうしんしゅう」「西牛貨洲さいごけしゅう」 「南譫部洲なんせんぶしゅう」「北倶盧洲ほっくるしゅう」があり、さらにその周りに九山八海があり、合わせて「一世界」と呼ぶ。

一世界が1,000個集まったものが小千世界、小千世界が1,000個集まったものが中千世界、中千世界が1,000個集まったものが大千世界(三千世界)であるとされる。

なお上記のとおり、「三千」は「3,000」ではなく、「1,000の3乗」つまり「10億」のことで、「三千世界」は「一世界」が10億個集まった空間を指す。

四字熟語 三千世界
読み さんぜんせかい
類義語
使用漢字