雲烟過眼とは

雲や霞が瞬く間に目の前を通り過ぎるように、物事を長く心に留めず、その場限りで執着しないことを表す。
人生の浮き沈みや名声、富などの移ろいやすさを示し、過ぎ去る出来事にこだわらない態度を指すことが多い。
達観した人生観や、一時の栄華や苦労に執着しない精神を示す表現として用いられる。

「雲烟」は雲と霞。すぐに消えてしまうはかないものの象徴
「過眼」は目の前を通り過ぎること

別表記:「雲煙過眼」「煙雲過眼」「烟雲過眼」

例文

・栄華も苦難も雲烟過眼と考え、日々を淡々と生きるのが理想だ。
・彼は過去の失敗を雲烟過眼として受け流し、前へ進んでいった。
・旅先での出会いは雲烟過眼のようなものだが、それがまた魅力でもある。
・名誉や地位にこだわらず、雲烟過眼のごとく生きることが心の平穏につながる。

四字熟語 雲烟過眼
読み うんえんかがん
出典 蘇軾『王君宝絵堂記』
英訳 Like clouds and mist passing before the eyes
Ephemeral as passing clouds
Transient and unattached
類義語
対義語
使用漢字
最終更新日:2025年2月12日