引喩失義とは

都合の良い前例や悪い比喩を持ち出して本来の正しい意義を見失うこと。
比喩を使いすぎたり誤って使うことで、本来の意味や意図が失われてしまうこと。
比喩や例え話が過度に用いられることで、言葉の本質や意図が伝わらず、誤解を招く状況を指す。

「引喩」は比喩を使うこと、あるいは例え話を用いること。
「失義」は本来の意味や意義を失うこと。

この言葉は、表現が過度に抽象的だったり、適切に用いられていなかったりする場合に使われ、言葉の真意や核心が伝わらなくなることを警告する意味を持つ。
「喩を引きて義を失す」と読み下す。

例文

・彼は引喩失義に陥り、例え話が多すぎて、聞き手に本当の意味が伝わらなかった。
・その文章は引喩失義になっており、比喩があまりに多すぎて、肝心のポイントがぼやけてしまっている。
・引喩失義にならないように、言いたいことはできるだけ簡潔に表現することが大切だ。
・あの説明は引喩失義の典型で、具体的な説明よりも比喩ばかりだったので、理解が難しかった。

四字熟語 引喩失義
読み いんゆしつぎ
出典 諸葛亮孔明
英訳 Misusing metaphors
Losing the essence by using excessive or inappropriate analogies
使用漢字
最終更新日:2025年2月7日