守株待兎とは

古い習慣を固守して時代に合った対応をしないことや、少しも進歩しないこと。
自分では努力しないで収穫を期待すること。
偶然の幸運を期待する愚かさの喩え。

「守株」は、木の切り株を見張ること。
「待兎」は、うさぎを待つこと。

宋の国の農民が畑を耕していると、そこに兎が走ってきて、木の切り株に頭をぶつけて首を折って死んだ。
それを見た農民は、兎が再び切り株にぶつかるのを期待して、農耕の仕事をやめ、毎日株を見守るようになった。
しかし当然、いくら待っても兎が来ることは二度となく、農民は国中の笑いものとなった。

中国戦国時代に、韓非子かんぴしは、この逸話を持って、世の変化に対応せずに古の聖人の行いを見習うべきだという儒家の主張を批判した。

一般には「株を守りてうさぎを待つ」と訓読する。

別表記:「守株待兎」

四字熟語 守株待兎
読み しゅしゅたいと
出典 『韓非子』五蠹篇
類義語
対義語
使用漢字
最終更新日:2019年2月6日