飲鴆止渇とは

毒の入った酒を飲んで喉の渇きを癒やすこと。
後のことは何も考えずに目先の利益を得ることの喩え。
この行動は、短期的には一時的な解決をもたらすかもしれないが、最終的には重大な害や問題を引き起こすことを暗示している。
目先の解決策に頼ることが長期的には問題を悪化させることを教える四字熟語である。

「鴆」は中国の古い文献に記載がある鳥で、毒蛇を餌としているため体内に猛毒を持っており、その羽を浸した酒を飲んだ者は死んでしまうと言い伝えられている。
なお一部の研究によると、この鳥が実在した可能性も少なくない。

別表記:「止渇飲鴆しかついんちん

例文

・目先の利益だけを追い求め、飲鴆止渇の行為に走ってしまうと、後で大きな問題が生じる。
・彼の決断は飲鴆止渇のようで、短期的にはうまくいったように見えたが、長期的には大きなリスクを伴った。
・彼の決断は飲鴆止渇のようで、短期的にはうまくいったように見えたが、長期的には大きなリスクを伴った。
・目先の問題に対処するために飲鴆止渇の方法を取るのではなく、根本的な解決を目指すべきだ。

四字熟語 飲鴆止渇
読み いんちんしかつ
出典 『後漢書』
英訳 Drinking poison to quench thirst
Seeking short-term gain at the cost of long-term consequences
類義語
使用漢字
最終更新日:2025年2月7日