遠水近火とは

遠い所にあるものは急場の役には立たないということ。
遠くにある水では、目の前の火を消すことはできないという意味から、「遠くにあるものは、いざというときには役に立たない」ことのたとえ。
特に、遠方の援助や支援が必要なときにすぐに届かず、切迫した状況には間に合わないことを示す。
「遠水は近火を救わず」を略した言葉。

例文

・いくら本社が支援を約束しても、現場に届くのが遅れれば遠水近火で意味がない。
・災害時に海外からの支援を待つよりも、近隣の協力が重要だ。まさに遠水近火の状況である。
・親が遠方にいても、困ったときにすぐには助けてもらえない。遠水近火の教訓を考えると、普段から近所付き合いを大切にすべきだ。
・外国の技術に頼るのではなく、国内の人材を育成することが肝要だ。遠水近火の理を忘れてはならない。

四字熟語 遠水近火
読み えんすいきんか
出典 『韓非子』説林上
英訳 Distant water cannot put out a nearby fire.
使用漢字
最終更新日:2025年3月3日