遠慮近憂とは

遠くのことについてはあまり心配しないが、目の前の小さな不安や問題に心を悩ませることを意味する言葉である。
遠い将来の大きな課題や問題よりも、目の前の近い問題に過剰に気を取られ、結果的に重要な事柄に対する対応が遅れたり、不十分になったりすることを戒める意味合いもある。
主に自己管理やリスクマネジメントの文脈で使われることがある。

例文

・遠慮近憂の態度では、大きなリスクを見逃してしまう危険がある。
・彼は遠慮近憂に陥り、目の前の問題ばかり気にして将来の計画を立てられなかった。
・経営者には遠慮近憂を戒め、広い視野で戦略を練ることが求められる。
・遠慮近憂を避けるために、長期的なリスク管理が重要である。

四字熟語 遠慮近憂
読み えんりょきんゆう
出典 『論語』衛霊公
英訳 Neglecting distant concerns while worrying over immediate troubles
Focusing on near worries but overlooking far dangers
対義語
使用漢字
最終更新日:2025年7月16日