衣繍夜行とは

綺麗な刺繍の衣服を着て夜道を歩くこと、成功しても人に知られないことの喩え。
立派な地位や名誉を得たり、素晴らしい成果をあげたとしても、それが周囲に知られない、無意味である状態を指す。

古代中国。楚の項羽が秦の都を攻略したとき、「富貴な身分になっても故郷に帰らないのは、錦を着て夜歩くようなものだ」と言った故事が由来。

「繍を衣て夜行く」と訓読する。

同義語:「衣錦夜行いきんやこう」「夜行被繍やこうひしゅう

例文

・日本人初受賞にも関わらず、競技がまだ周知されていないため、まるで衣繍夜行だ。
・せっかく成功を収めても、誰にも知られなければ衣繍夜行だ。
・自分の成果を適切にアピールしなければ、衣繍夜行のような状況に陥る。
・彼の努力はすばらしいが、周囲に理解されないままでは衣繍夜行に終わってしまうだろう。

四字熟語 衣繍夜行
読み いしゅうやこう
出典 『史記』項羽伝
英訳 Wearing embroidered clothes at night
対義語
使用漢字
最終更新日:2024年12月26日