端木辞金とは

納得のできない金銭は、絶対に受け取らないという潔癖な態度。

古代中国、春秋時代。の国の法律では、他国で奴婢ぬひとして働かされている者を買い戻す場合、その代金は国からの公金を使うように決められていた。しかし孔子の弟子でもある子貢しこうはこのことを潔白な行いではないとして、公金を受け取ることを辞退し、私財によって買い戻した。
これを知った孔子は「魯の国には貧しい人が多く、公金によって人を買い戻すのが清廉でないとすると、いったい何によって諸侯から人を買い戻すことができるのか」と、子貢の一人よがりの行為をいさめた。

端木たんぼくきんす」と訓読する。

四字熟語 端木辞金
読み たんぼくじきん
出典 『孔子家語』
使用漢字