二律背反とは

同じ領域の中の、どちらも正しい二つの命題が互いに矛盾する状態。
自己矛盾。

一例を挙げると次のとおり。

  1. その日Aさんは24時間ずっと職場にいた。タイムカードの記録があるし、同僚も証言している。
  2. その日Aさんは24時間ずっとゴルフ場にいた。証拠の写真があるし、友人たちも証言している。

このように、どちらも証明できるのに、一方を「真(true)」とするともう一方が「偽(false)」となり、完全に矛盾してしまう状況を二律背反という。

なお自然科学では、こうした問題を解決するための、より高レベルな視点があると考えられている。
例えば上記の例の場合、「実はAさんはゴルフ場で働いていた」など。

説明や理解が難しいので、単に「矛盾」や「逆説(パラドックス)」、または「不整合」や「ジレンマ」として呼ばれることが多い。

四字熟語 二律背反
読み にりつはいはん
英訳 Antinomy
使用漢字