愛多憎生とは

人から受ける愛情も度を過ぎると、憎しみや妬みを招き、身の破滅のもとになる。
したがって、過剰な愛情は慎まなければならないという戒めの言葉

「愛多ければ憎しみ生ず」と読み下す。

出典の『亢倉子』において、王士元は次のように述べている。

物事には、もともと似通ったものがある。
「是」であって「非」に見え、「非」であって「是」に見えることがある。
泣き嘆いたことが、やがて笑いに変わることもあれば、吉事で始まったものが、凶事に終わることもある。
恩が深すぎれば怨みが生じ、愛が多すぎれば憎しみに至る。

同義語:「愛多憎至あいたぞうし

例文

・彼は彼女を思うあまり、愛多憎生ともいうべき強い執着と執念に支配された。
・親が過剰に干渉しすぎると、愛多憎生となって子供との関係が悪化することがある。

四字熟語 愛多憎生
読み あいたぞうせい
出典 王士元『亢倉子』「用道篇」
英訳 Too much love breeds resentment.
Excessive love leads to hatred.
使用漢字
最終更新日:2025年9月7日