怨女曠夫とは
結婚適齢期を迎えても相手がいない独身男女、または死別や離別により伴侶を失った人を指す言葉。
古くは結婚が一般的であった時代に、結ばれるべき男女が結ばれずにいることを憂う表現として使われた。
「怨女」は、結婚の適齢期を過ぎても夫を得られず、怨み嘆く女性。
「曠夫」は、年頃になっても妻を持てず、孤独で暮らす男性。
斉の宣王は、自分の好色な性格が政治に悪影響を及ぼすのではないかと心配し、孟子に相談した。
それに対して孟子は「古き良き時代には、怨女も曠夫もいなかった。政治が正しく行われ、人々がみな結婚して満足していたからだ。ゆえに君主が好色であっても、民とその喜びを共にするなら何も問題にはならない」と説いた。
例文
・昔の社会では、怨女曠夫の存在を憂い、周囲が縁談を世話することが一般的であった。
・彼は長年独身を貫いてきたが、まさに怨女曠夫というべき境遇であった。
・戦乱によって多くの人が配偶者を失い、怨女曠夫となる者が後を絶たなかった。
四字熟語 | 怨女曠夫 |
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読み | えんじょこうふ |
出典 | 『孟子』梁惠王 |
英訳 | Unmarried men and women who are past the marriageable age. |
使用漢字 | 夫、女、怨、曠 |
最終更新日:2025年9月8日 |