宛転蛾眉とは

美しい容姿の女性のこと。
美しい女性の姿やしなやかな物腰、特に女性の眉の美しさを形容する言葉である。

白居易が『長恨歌』の中で、唐の『楊貴妃』の美しさを讃えて使った言葉。
古代中国では蛾の触覚のような眉が美人の条件とされた。
風情や色気のある女性の優雅な様子を詩的に表現する。

「宛転」とは、なめらかで優美なさま。体の動きや言葉遣いが柔らかく、しなやかであることを指す。
「蛾眉」とは、美しい眉のこと。特に、の羽のように細く優美な形をした眉を指し、美人の代名詞として用いられる。

例文

・宛転蛾眉の舞姫は、まるで絵巻から抜け出たかのように優雅であった。
・その女性の宛転蛾眉な佇まいに、誰もが息を呑んだ。
・宛転蛾眉という言葉が、彼女の所作を最も的確に言い表している。
・昔の詩人たちは、宛転蛾眉の美人に恋焦がれ、数多の詩を残した。

四字熟語 宛転蛾眉
読み えんてんがび
出典 白居易『長恨歌』
英訳 graceful and elegant beauty
類義語
使用漢字
最終更新日:2025年4月4日