厭離穢土とは

この世は穢れているものであるとして、煩悩や悪行の多い世界を嫌い、離れること。
主に「厭離穢土、欣求浄土」という形で用いられ、極楽往生を願う言葉。
この世の不浄や煩悩に満ちた世界(穢土)を嫌い離れることを願う心情や態度を表す仏教用語である。
厭離おんり」は嫌って離れること、「穢土えど」は穢れた土地、すなわち煩悩や苦しみの多いこの世を指す。
この言葉は、浄土教の信仰の中で、俗世の苦しみや迷いから逃れ、浄土(清らかな理想郷)へ生まれ変わることを願う心のあり方を示している。
現世の苦しみを超越し、精神的な救済を求める姿勢の象徴である。

例文

・厭離穢土の心を持ち、浄土への願いを強くした。
・彼は厭離穢土の教えに従い、修行に励んでいる。
・厭離穢土の思想は多くの浄土教徒に支持されている。
・厭離穢土の信仰が、困難な人生を乗り越える支えとなった。

四字熟語 厭離穢土
読み おんりえど
出典 『往生要集』
英訳 detest and leave the impure world
類義語
使用漢字
最終更新日:2025年7月23日