七十二候とは

古代中国で考案された季節を表す名称。
二十四節気をさらに初候・次候・末候の約5日づつの3つに分けた期間のこと。時代及び地域により名称が異なる。

現在主に使われている、明治時代に改訂された「略本暦」が以下。

二十四節気「立春りっしゅん」
東風解凍はるかぜこおりをとく
黄鶯睍睆おうこうけんかんす
魚上氷うおこおりをはいずる
二十四節気「雨水うすい」
土脉潤起つちのしょううるおいおこる
霞始靆かすみはじめてたなびく
草木萠動そうもくめばえいずる
二十四節気「啓蟄けいちつ」
蟄虫啓戸すごもりむしとをひらく
桃始笑ももはじめてさく
菜虫化蝶なむしちょうとなる
二十四節気「春分しゅんぶん」
雀始巣すずめはじめてすくう
桜始開さくらはじめてひらく
雷乃発声かみなりすなわちこえをはっす
二十四節気「清明せいめい」
玄鳥至つばめきたる
鴻雁北こうがんかえる
虹始見にじはじめてあらわる
二十四節気「穀雨こくう」
葭始生あしはじめてしょうず
霜止出苗しもやみてなえいずる
牡丹華ぼたんはなさく
二十四節気「立夏りっか」
䳌始鳴かわずはじめてなく
蚯蚓出みみずいずる
竹笋生たけのこしょうず
二十四節気「小満しょうまん」
蚕起食桑かいこおきてくわをはむ
紅花栄ばにばなさかう
麦秋至むぎのときいたる
二十四節気「芒種ぼうしゅ」
螳螂生かまきりしょうず
腐草為蛍かれたるくさほたるとなる
梅子黄うめのみきなり
二十四節気「夏至げし」
乃東枯なつかれくさかるる
菖蒲華あやめはなさく
半夏生はんげしょうず
二十四節気「小暑しょうしょ」
温風至あつかぜいたる
蓮始開はすはじめてひらく
鷹乃学習たかすなわちたくしゅうす
二十四節気「大暑たいしょ」
桐始結花きりはじめてはなをむすぶ
土潤溽暑つちうるおうてむしあつし
大雨時行たいうときどきふる
二十四節気「立秋りっしゅう」
涼風至すずかぜいたる
寒蝉鳴ひぐらしなく
蒙霧升降ふかききりまとう
二十四節気「処暑しょしょ」
綿柎開わたのはなしべひらく
天地始粛てんちはじめてさむし
禾乃登こくものすなわちみのる
二十四節気「白露はくろ」
草露白くさのつゆしろし
鶺鴒鳴せきれいなく
玄鳥去つばめさる
二十四節気「秋分しゅうぶん」
雷乃収声かみなりすなわちこえをおさむ
蟄虫坏戸むしかくれてとをふさぐ
水始涸みずはじめてかるる
二十四節気「寒露かんろ」
鴻雁来こうがんきたる
菊花開きくのはなひらく
蟋蟀在戸きりぎりすとにあり
二十四節気「霜降そうこう」
霜始降しもはじめてふる
霎時施こさめときどきふる
楓蔦黄もみじつたきばむ
二十四節気「立冬りっとう」
山茶始開つばきはじめてひらく
地始凍ちはじめてこおる
金盞香きんせんかさく
二十四節気「小雪しょうせつ」
虹蔵不見にじかくいれてみえず
朔風払葉きたかぜこのはをはらう
橘始黄たちばなはじめてきばむ
二十四節気「大雪たいせつ」
閉塞成冬そらさむくふゆとなる
熊蟄穴くまあなにこもる
鱖魚群さけのうおむらがる
二十四節気「冬至とうじ」
乃東生なつかれくさしょうず
麋角解さわしかつのおる
雪下出麦ゆきわたりてむぎのびる
二十四節気「小寒しょうかん」
芹乃栄なつかれくさしょうず
水泉動さわしかつのおる
雉始雊きじはじめてなく
二十四節気「大寒だいかん」
款冬華ふきのはなさく
水沢腹堅さわみずこおりつめる
鶏始乳にわとりはじめてとやにつく
四字熟語 七十二候
読み しちじゅうにこう
使用漢字、、、