円融無碍とは

物事が円滑に調和し、何のさわりもなく自由自在に働くさまを表す仏教用語である。
特に天台宗や華厳宗などで説かれる世界観に基づき、「真理と現実」「理と事」など、いかなるものも互いに融け合い、妨げ合うことなく一体となる境地を意味する。
円満にして調和的で、しかも何ものにも拘束されない自由な境地を指す。
哲学的・宗教的な文脈では、高次の真理や悟りの状態を表し、現代ではそこから派生して、人や思想、技術などが滑らかに融合している状態をほめるときにも使われることがある。

例文

・円融無碍の境地とは、あらゆる対立や障害を超えた悟りの世界である。
・二つの異なる思想が、円融無碍に融合して新たな価値を生み出した。
・その人物の人柄は、柔和にして厳格、まさに円融無碍というべきである。
・異文化を円融無碍に取り入れるその柔軟さが、成功の鍵となった。

四字熟語 円融無碍
読み えんゆうむげ
英訳 Perfect harmony and unobstructed freedom
Unimpeded integration or unity
類義語
対義語
使用漢字
最終更新日:2025年7月16日