依流平進とは

年齢や入社した順番に昇進すること。
特に実力や功績によらず、年功序列や慣例に従って昇進していくことを意味する。
個人の能力や努力よりも、組織の中での年齢や勤続年数に応じて自然に地位が上がっていくような仕組みを指す。

「依流」は流れに従うこと、慣例に従うこと。
「平進」は平穏に進むこと、順番通りに昇進すること。

この言葉は、特に日本や中国などの伝統的な組織や官僚制度における年功序列型の昇進システムを指す際に用いられる。
逆に、実力主義の社会や企業文化とは対照的な考え方である。

ながれにりて平進へいしんす」と訓読する。

例文

・彼の会社では依流平進が基本であり、若いうちに重要なポストに就くことはほとんどない。
・依流平進の組織では、長年勤めていれば自然と役職が上がっていく。
・実力主義の企業と異なり、依流平進の制度では年長者が優先される。
・依流平進が根付いた組織では、革新的な若手が活躍する機会が限られている。

四字熟語 依流平進
読み いりゅうへいしん
出典 『南史』王騫伝
英訳 Seniority-based promotion
類義語
対義語
使用漢字
最終更新日:2025年2月5日