以毒制毒とは

毒を消すのに他の毒を用いるという意味。
悪を抑えるために別の悪を利用することを指す。
また、害を防ぐために同じ性質のものを使って対抗するという意味も含まれる。

「以毒」は毒を使って。
「制毒」は毒を抑える。

医学では、毒を用いて病気を治す方法(例:ワクチンや抗毒素治療)を指すことがあり、政治や戦略の分野では、悪をもって別の悪を封じる手法として使われることがある。
ただし、道徳的な観点からは議論を呼ぶ場合もある。
読み下し文の「毒をもって毒を制す」という形で用いられることが多い。

例文

・ウイルス感染を防ぐためにワクチンを接種するのは、まさに以毒制毒の考え方である。
・犯罪組織の撲滅には、時に強硬な手段が必要とされ、以毒制毒の戦略が取られることもある。
・彼は相手の策略に対抗するため、あえて同じ手法で戦うという以毒制毒の手を打った。
・苦い薬を使って病気を治すのは、医学における以毒制毒の一例である。

四字熟語 以毒制毒
読み いどくせいどく
出典 『嘉泰普灯録』
英訳 Using poisonous medication to control poison
使用漢字
最終更新日:2025年2月4日