一諾千金とは

信義が厚く、裏切らないことの喩え。
いったん承諾したら、それは千金にも値するほどの重みがあるということ。
約束や承諾を非常に重く、価値のあるものとして扱うことを表現している。
信義に基づく行動、すなわち一度承諾したことは必ず守らなければならないという誠実さが強調される言葉である。

古代中国。楚の季布きふは信義に厚い任侠にんきょうとして知られていた。
いったん承知し引き受けたことは確実に実行し、楚の人々から「黄金百斤を得るより、季布の一度の承諾を得るほうが価値がある」といわれた故事が由来。

例文

・彼は一諾千金を信条として、どんな約束も必ず守る人だ。
・商売では一諾千金の精神が信頼を築く鍵となる。
・一諾千金というけれど、軽々しく約束するものではない。
・父は一諾千金の人で、一度言ったことは必ずやり遂げる人だった。

四字熟語 一諾千金
読み いちだくせんきん
出典 『史記』季布伝
英訳 One's word is worth a thousand pieces of gold
類義語
対義語
使用漢字
最終更新日:2025年1月14日