善は儚く消えやすく、逆に悪は根強く広がりやすいことを表す。
また、善人が衰退し、悪人が栄えることのたとえとしても使われる。
この表現は、良い香り(薫)がすぐに消えてしまうのに対し、悪臭(蕕)は強く広がり、なかなか取り除けないことから生まれた。
善良な人や正義が長続きしにくく、不正や悪が世の中にはびこりやすいことを指摘する言葉である。
善が淘汰され、悪が繁栄する皮肉な世の中を嘆くときに使われる言葉である。
・誠実に努力する者が報われず、不正を働く者が成功するとは、一薫一蕕の世の中だ。
・政治の世界では、一部の腐敗した権力者がのさばり、正義を貫く者が失脚することがあり、一薫一蕕の現象が見られる。
・優れた文化や伝統が衰退し、低俗な娯楽がもてはやされるのは、一薫一蕕の嘆かわしい状況だ。
・会社の中で誠実に働く人が評価されず、不正を行う者が出世していくのを見ると、一薫一蕕の現実を痛感する。
四字熟語 | 一薫一蕕 |
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読み | いっくんいちゆう |
英訳 | Evil prevails over good |
類義語 | |
使用漢字 | 一、蕕、薫 |
最終更新日:2025年1月30日 |
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