一筆勾消とは

一筆で一気に消し去ってしまうこと。
これまでのすべてを取り消すこと、筆で一気に消し去ることを意味する。
特に物事や関係を一度にやめてしまうという意味で使われる。

「一筆」は、一回の書き込みや筆の動き。
「勾消」は、消す、取り消す、訂正すること。

この表現は、物事や関係を一気に終わらせる意味で使われることが多く、何かを完全に消し去るような強い意味を持つ。

中国の北宋の時代に、范中淹が、無能な役人を名簿から消していったという故事が由来。

別表記:「一筆勾銷」

例文

・彼はすべての過去を一筆勾消して、新たな人生を歩み始めた。
・この契約を一筆勾消し、すべての取り決めを無効にしました。
・何年も続いた関係を一筆勾消する決断を下した。
・一筆勾消して、これまでの計画を完全に終了させることにした。

四字熟語 一筆勾消
読み いっぴつこうしょう
出典 『五朝名臣言行録』七
英訳 Cancel everything with one stroke
Erase everything at once
類義語
使用漢字
最終更新日:2025年2月3日