一片氷心とは

清らかに澄んだ美しい心のこと。
邪念のない心を持つことを表す言葉である。

「一片」は、一部分や一つのかけらを意味する。
「氷心」は、氷のように澄み切った心を指し、純粋で清廉な精神を象徴する。

雑念や私欲のない、誠実で正直な心を持っていることを強調する表現として使われる。
唐代の詩人・王昌齢の詩では、「洛陽にいる友人が自分を気にかけているならば、私は玉壺の中の氷のように澄んだ心を持っている」と述べられている。

出典の「洛陽らくよう親友しんゆうあいわば一片の氷心玉壺ぎょくこり」に由来する。

例文

・彼はどんな誘惑にも動じず、一片氷心のごとく誠実であり続けた。
・一片氷心を持つ人は、どんな状況でも清廉な行動を貫く。
・政治の世界では、一片氷心の精神を保つことが難しい。
・友人がどんな噂を聞こうとも、私は一片氷心の信念を持って誤解を解いた。

四字熟語 一片氷心
読み いっぺんひょうしん
出典 王昌齢
英訳 An untainted and sincere heart
類義語
使用漢字
最終更新日:2025年2月3日