一月三舟とは

たった一つの月も、行き先の違う舟の動きによって、見える方角が異なるという意味。
仏の教えは一つであるのに、受け止め方次第で種々の意味に解釈されるという喩え。
みんなが同じものを見ていても、人それぞれ異なった視点や立場から見ているため、同じものでも違って見えるという意味である。

例文

・ものの感じ方は一月三舟であるから、夫婦といえどそれも当たり前と思うしかない。
・同じ出来事を目撃しても、立場の違いから一月三舟のように見え方が変わることがある。
・彼の成功について、周りの人々は一月三舟のように異なる解釈をしている。
・同じ本を読んでも、読者によって感じ方や理解が一月三舟のように異なる。

四字熟語 一月三舟
読み いちがつさんしゅう
出典 『華厳経疏演義鈔』
英訳 Three boats in one month
使用漢字
最終更新日:2024年12月27日