黄絹は「色糸」であるから、この二字を偏と旁に置くと「絶」の字になる。
また幼婦は「少女」で、この二字を偏と旁に並べると「妙」の字になる。
本来は「黄絹幼婦、外孫韲臼」と続く言葉。
中国後漢の時代、魏の曹操が江南にある曹娥の碑を訪れたとき、碑の裏側に「黄絹幼婦、外孫齏臼」と文字が記されていた。
曹操はその文字の意味がわからず、付き従っている楊脩に「意味がわかるか?」と尋ねると、楊脩は「わかりました」と答えた。
曹操は「私が考えつくまで答えを言うな」と言って、道々考えたところ、「黄絹」は色糸で「絶」、幼婦は少女で「妙」といった具合に謎を解き、碑文の意味が「絶妙好辞」であることがわかった。
しかし、碑文の謎を全部解いたときには三〇里も過ぎていた。
曹操は「私の才は楊脩には遠く及ばない。その差は三〇里もあることを悟った」と語ったという。
四字熟語 | 黄絹幼婦 |
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読み | こうけんようふ |
出典 | 『世説新語』捷悟 |
使用漢字 | 婦、幼、絹、黄 |
最終更新日:2019年6月21日 |
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