辺幅修飾とは

体裁を繕うこと。また、外見を飾り見栄を張ること。

「辺幅」は布地の縁のこと。転じて外見のこと。
「修飾」は飾り立てること。

辺幅へんぷく修飾しゅうしょくす」と訓読する。

後漢王朝が成立する直前、混乱の時代の中で、馬援はかつての知人で自立して皇帝を称していた公孫述こうそんじゅつを訪ねた。
公孫述は盛大にもてなしたが、馬援は「天下がまだ定まらぬ時に、人材を集め方針を定めるべきなのに、外見ばかり飾って人形のようだ」と見抜き、公孫述に仕えるのをやめた。
その後、馬援は劉秀りゅうしゅうという豪族に仕え、彼の見立て通り、劉秀が後漢王朝を建て、公孫述は滅ぼされてしまった。

別表記:「修飾辺幅しゅうしょくへんぷく

例文

彼は、異性の前でも辺幅修飾せず、いつも通りの態度だった。

四字熟語 辺幅修飾
読み へんぷくしゅうしょく
出典 『後漢書』馬援伝
使用漢字
最終更新日:2025年8月31日