愚公移山とは

怠らずに根気よく努力し続ければ、大きな事業もついには成功するという喩え。

もともとは『列子』の中の伝説で、次のような逸話である。

太行山たいこうざん王屋山おうおくざんの二つの山に面した場所に、愚公という名の老人が住んでいた。
彼は、家の前にある山が邪魔して出かけるたびに遠回りしなければならないのに不便を感じて、山を他の場所へ動かそうとした。
人々はその愚かさを嘲笑したが、愚公は一向に怯まず、息子や孫たちを引き連れて、家族総出で土を運びはじめた。
あるとき天帝(神)が愚公の行為に感服し、二つの山をそれぞれ別の場所に動かした。

「愚公、山を移す」と訓読する。

四字熟語 愚公移山
読み ぐこういざん
出典 『列子』湯問
英訳 Rome was not built in a day.
類義語
使用漢字