水面にたちこめるもやや霧が、遠くまで広がって、はっきりとしない景色の様子を表す言葉である。
特に、湖や川、海などの水面に煙のように漂う霧や霞が広がり、遠景がぼんやりと見えるような幻想的な情景に使われる。
詩的・文学的な表現として、中国古典詩や漢詩によく見られる語であり、日本でも漢文や詩歌の中で自然の美しさ、あるいは心の寂しさや旅愁を表現するために用いられる。
全体として、「遠くまでかすんで続く水面の幻想的な風景」を表す、極めて詩的・叙情的な四字熟語である。
「烟波」とは、水面に立つもやや霧、またはそれに包まれた波。景色がかすんでいる様子を表す。
「縹渺」とは、果てしなく広がっている様子。空や水面がどこまでも広がって、ぼんやりしているさま。
別表記:「煙波縹渺」
・湖の彼方に烟波縹渺たる風景が広がり、思わず息を呑んだ。
・旅人は烟波縹渺とした水辺に立ち、遠く故郷を思った。
・水墨画には、烟波縹渺の世界が静かに描かれていた。
・この詩は、烟波縹渺の情景に人生の無常を重ねている。
四字熟語 | 烟波縹渺 |
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読み | えんぱひょうびょう |
英訳 | misty waves stretching endlessly |
類義語 | |
使用漢字 | 波、渺、烟、縹 |
最終更新日:2025年4月4日 |
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