慧可断臂とは

腕を切り落とすことも厭わないほどの、非常に固い決意のこと。

禅宗の修行僧『慧可えか』は、嵩山すうざんの少林寺にいた達磨大師だるまたいしに弟子入りを志願したが、達磨大師はひたすら座禅をするばかりで許可を得られなかった。
慧可は雪の中で何日間も立ち続けた後、ある大雪の夜に自分の左腕のひじを切り落として求道の決意を示し、それによって入門を許され、教えを授ったという故事が由来。
なお実際は元から腕がなかったため、後からこの伝説が創作されたとの説もある。

「慧可、ひじを断つ」と訓読する。

同義語:「雪中断臂せっちゅうだんぴ」「断臂求法だんぴきゅうほう

例文

・慧可断臂の故事は、仏教における悟りを得るための強い決意と犠牲を象徴している。
・彼は慧可断臂の精神を学び、あらゆる困難を乗り越えて修行を続けた。

四字熟語 慧可断臂
読み えかだんぴ
出典 『続高僧伝』
英訳 Determined to attain enlightenment, Huike severed his own arm.
類義語
対義語
使用漢字
最終更新日:2025年9月9日