廓然無聖とは

禅の悟りの境地。
真理は特に神聖なものではなく、ありきたりで何もないという教え。

「廓然」は、何ものにも捉われない無心の境地。
「無聖」は、聖なる崇高な真理などないということ。

古代中国の梁の国の武帝が「私にはどのような功徳が有るだろうか?」と達磨大師に尋ねたとき、達磨大師はキッパリと「功徳などありません」と答えた。
鼻柱をへし折られた武帝がさらに「それなら仏法の最も大切な真理は何か?」と尋ねたところ、達磨大師は「廓然無聖」と答えた。

四字熟語 廓然無聖
読み かくねんむしょう
出典 『碧巌録』
使用漢字
最終更新日:2025年8月26日