前倨後恭とは

それまでの傲慢な態度をがらりと変えて、相手に媚びへつらうこと。

古代中国、戦国時代。当時は「戦国七雄」と呼ばれる、えんせいしんかんちょうの七国が力を持っていた。
遊説家の蘇秦そしんは、若い頃にこれらの国を放浪していたが、貧しくなり困窮の果てに故郷に帰ってきた。すると家族は蘇秦を馬鹿にして、彼のための食事さえも作らなかった。
蘇秦は一念発起して勉学に励み、再度遊説の旅に出て、秦を除く六国の宰相になった。
あるとき故郷の洛陽に立ち寄ると、家族はただただ平身低頭するばかりであった。

「前にはおごりて後にはうやうやし」と訓読する。

四字熟語 前倨後恭
読み ぜんきょこうきょう
出典 『史記』蘇秦伝
使用漢字