苦肉之策とは

苦しまぎれに思いついた策略。

本来の意味は、敵を欺くために、味方にわざと自分の体を傷つけさせ、敵陣に逃げて援助を請うふりをして、敵を安心させつつ内情を探る計略。

三国時代。赤壁の戦いで呉の将軍「黄蓋こうがい」は、魏の曹操そうそうの軍を欺くため、自らの意志で鞭打ちの刑を受けた。
黄蓋がひどい罰を受けたことを魏の間者が報告すると、曹操は「黄蓋は主君に恨みを抱いているのだろう」と信じ込み、黄蓋が投降してきた際に油断して受け入れてしまった。
その後、黄蓋は火刑を仕掛け、魏軍は大損害を被った。

例文

・万策尽きての苦肉之策が、これほど成功するとは思ってもみなかった。

四字熟語 苦肉之策
読み くにくのさく
出典 『三国志演義』
使用漢字
最終更新日:2025年9月7日