羽化登仙とは

古代中国の神仙思想に由来し、人間が羽を得て仙人となり、天に昇ることを指す。
また、酒に酔うことで気分が高揚し、まるで天に昇るような心地よさを感じることの比喩としても用いられる。
修行を積んで悟りを開くことや、優れた詩や芸術の表現が非凡な境地に達することを指す場合もある。
仙人になるという神秘的な意味に加え、酒の酔いが極まり、まるで仙境にいるような気分になることを指すこともある。

「羽化」は昆虫などが成長し、羽を持つようになること。転じて、人が仙人のようになることの象徴。
「登仙」は仙人として天に昇ること。

例文

・美酒を味わい、心地よく羽化登仙したような気分になった。
・彼の詩はまるで仙境に誘われるようで、羽化登仙の境地に達していると言える。
・山奥で修行を積み、ついに仙人のような悟りを開いた彼は、まさに羽化登仙したかのようだ。
・久しぶりに気の合う友人と飲み交わし、語り合ううちに羽化登仙の気分を味わった。

四字熟語 羽化登仙
読み うかとうせん
出典 蘇軾『前赤壁賦』
英訳 To feel as if soaring to heaven
To be in a state of transcendence
類義語
使用漢字
最終更新日:2025年2月10日