玩物喪志とは

珍らしいものや目先の楽しみに熱中して、大切な志を失うこと。

「喪志」は本来の目的を忘れることを意味する。

原文は「人をもてあそべば徳をうしない、物をもてあそべば志をうしなう」と読み下す。

周の武王が殷を滅ぼしたとき、諸国から貢物が集まった。西方の「旅」という国は「ごう」という人の心を理解する一頭の大きな犬を献上した。
武王は大いに喜んだが、側近の召公は武王が珍獣に心を奪われて国政を疎かにしては国が滅ぶと懸念し、「玩人喪德、玩物喪志」と語って武王を諫めた。

四字熟語 玩物喪志
読み がんぶつそうし
出典 『書経』旅獒篇
類義語
使用漢字