猗頓は塩の販売を独占し、その利益によって莫大な資産を築いた。
これが後に「猗頓之富」という表現として、極めて裕福な人物を指すようになった。
彼のように非常に裕福であることを意味し、巨万の富を持つことの喩えとして使われる。
特に、商業や投資によって巨万の財を成した者に対して用いられることが多い。
「猗頓」は戦国時代の斉の商人で、塩業を独占し巨万の富を得た人物
「之」は所有・関連を表す助字
「富」は財産が多いこと、裕福であること
中国春秋時代。猗頓は若いころは貧しかったが、陶朱という資産家に富を得る教えを受け、牧畜と製塩業をはじめて大富豪になり、巨万の富を築いた。
世間の人は金持ちというと猗頓の名を挙げるようになったという。
・彼の成功は猗頓之富と称されるほどの規模に達し、多くの人々が驚嘆した。
・商才に恵まれた彼は、一代で猗頓之富を築き上げた。
・猗頓之富を誇る企業家たちは、社会貢献にも積極的であるべきだ。
・ただ財産を蓄えるだけでなく、猗頓之富をどう活かすかが重要である。
四字熟語 | 猗頓之富 |
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読み | いとんのとみ |
出典 | 『文選』賈誼「過秦論」 |
英訳 | Enormous wealth from commerce. |
対義語 | |
使用漢字 | 之、富、猗、頓 |
最終更新日:2025年2月4日 |
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