燕頷投筆とは

文筆を捨てて武事に転身すること、または思い切った決意をして新たな志を立てることを意味する。
具体的には、文人が筆を投げ捨て、武士の道に進む決意を表す。
燕が頷くように軽やかでありながら、強い意志で筆を投げる様子から、転身や決断を象徴する言葉として使われる。

「燕頷」は燕が首を軽く動かして頷くことから、軽快さや決断を表す。
「投筆」は筆を投げること。文筆を放棄し、別の道を選ぶこと。

この言葉は、文人が武士としての道を選ぶ決意を示すが、広義には、思い切った決断や転身を象徴する場合にも用いられる。
「燕頷筆を投ず」と訓読する。

例文

・彼は燕頷投筆して、学者の道を捨てて軍人として新たな人生を歩み始めた。
・燕頷投筆を決意し、戦場で名を馳せることを誓った。
・彼の燕頷投筆は周囲を驚かせ、誰もが彼の決断に賛同した。
・燕頷投筆して武士としての道を進んだ彼は、後に伝説となる武将となった。

四字熟語 燕頷投筆
読み えんがんとうひつ
出典 『後漢書』班超伝
英訳 To abandon writing and pursue the path of a warrior.
使用漢字
最終更新日:2025年2月17日