煙霞痼疾とは

自然を愛する気持ちが非常に強いことを、長く治らない持病に喩えた言葉。
また、隠居して自然と親しみながら生活することを意味する。

「煙霞」は、もやかすみのこと。自然の風物。山水。
「痼疾」は、長く持病がなおらないこと。ここでは、自然にこだわり山水を愛でる気持ちを持病に喩えている。

この表現は、自然を愛するあまり、都市生活を離れ、山や川に親しむ生活を選ぶことを示している。
風雅な生活を望む文人や隠者が使った言葉として知られており、特に自然との調和を重視する思想を表現している。

別表記:「烟霞痼疾」

例文

・彼は若い頃から煙霞痼疾に取りつかれ、都市を離れて山中で静かな生活を始めた。
・画家は煙霞痼疾に陥り、毎年数ヶ月を山や川の風景を描きながら過ごすことにしている。
・友人は煙霞痼疾の癖があり、都会の喧騒を避けて自然に囲まれた生活を送っている。
・その詩人は煙霞痼疾を患っており、常に山水の美しさに心を奪われている。

四字熟語 煙霞痼疾
読み えんかこしつ、えんかのこしつ
出典 『新唐書』田游巌
英訳 A chronic obsession with nature and scenic beauty.
類義語
使用漢字
最終更新日:2025年2月17日