慇懃尾籠とは

丁寧すぎるあまり、かえって不快感を与えてしまうことを指す。
礼も過ぎれば無礼になる。
礼儀を重んじることは大切だが、過度にへりくだったり、形式ばった態度を取りすぎると、かえって無礼に映ることがある。
「礼も過ぎれば無礼になる」という考え方を表している。

「慇懃」は非常に礼儀正しく、丁寧なこと。
「尾籠」は行き過ぎた言動が、かえって不快感を生むこと、失礼なこと。乱雑で締まりがないという意味もある。

「慇懃」と「尾籠」は相反する言葉である。
この言葉は、過剰な敬語や儀礼的な態度がかえって相手を不快にさせる場面で用いられる。

例文

・彼の接客は丁寧すぎて、慇懃尾籠な印象を与えてしまった。
・目上の人への対応に気を遣いすぎるあまり、慇懃尾籠な態度になってしまった。
・形式ばった敬語を使いすぎると、慇懃尾籠になり、かえって相手を遠ざけてしまう。
・彼のメールは過剰な敬語が並び、慇懃尾籠で不自然に感じられた。

四字熟語 慇懃尾籠
読み いんぎんびろう
英訳 Excessive politeness that becomes offensive
Overly courteous to the point of discomfort
類義語
使用漢字
最終更新日:2025年2月7日