恩威並行とは
恩賞と刑罰とを適切に与えること。
飴と鞭を適切に用いること。
「恩」は人情・思いやり・寛容など柔らかい側面を表し、「威」は威厳・厳罰・強制力といった厳しい側面を表す。
つまり、優しさと厳しさをバランスよく用いることで、人を正しく導いたり秩序を保ったりすることができるという考えを示す。
古代中国の政治思想において、理想的な統治者像のひとつとされ、「恩」だけでも「威」だけでも国や組織は治まらないという教訓を含んでいる。
現代でも、教育や組織運営、リーダーシップ論の中でしばしば引用される。
「恩威」は恩恵と刑罰。賞罰。
「並行」は一緒に行うこと。
「恩威並び行う」と訓読する。
同義語:「威恩並行」
例文
・優れた上司は恩威並行の態度で部下を導くべきだ。
・恩威並行の政治こそが民を安んじると古の賢者は説いた。
・教師が恩威並行を実践することで、教室に秩序が生まれる。
・恩威並行を欠いた統治は、いずれ民心を失う。
四字熟語 | 恩威並行 |
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読み | おんいへいこう |
出典 | 『三国志』周魴伝 |
英訳 | rule with kindness and authority |
類義語 | |
使用漢字 | 並、威、恩、行 |
最終更新日:2025年7月23日 |