往生素懐とは

死後に極楽浄土へ往生すること(往生)と、純粋で曇りのない心境(素懐)を組み合わせた言葉である。
一般には「人生の終わりにおいて心残りなく成仏する」という意味で用いられ、仏教的な背景を持つ表現である。
「往生」は仏教で死後に極楽浄土に生まれ変わることを指し、「素懐」は純粋な願いや望み、心の中の曇りなき本心を意味する。
転じて「望みがかなって心穏やかに死を迎えること」を示す。
文学や儀式の場面で使われることが多く、人生の終焉に向けた心の準備や悟りの境地を表す表現である。

例文

・彼は往生素懐を遂げ、静かに旅立った。
・老僧は往生素懐の境地に達し、迷いなく極楽を願った。
・人生の最期には往生素懐を目指し、心の平安を得るべきである。
・亡き師匠の往生素懐を祈り、多くの弟子が集った。

四字熟語 往生素懐
読み おうじょうそかい
英訳 Passing away with a pure heart
Achieving peaceful death and fulfilling one's true wish
Attaining rebirth in the Pure Land with a serene mind
使用漢字
最終更新日:2025年7月16日