屋梁落月とは

親しい人への切実な思いやりや心配を表す詩的な表現である。
唐代の詩人・李白が「安史の乱」の混乱の中で流罪となった際、親友の杜甫が彼を案じて詠んだ詩に由来する。
杜甫は「家の屋根にかかる落ちかかる月の光の中に、李白の面影を見た」と詠い、その深い友情と哀惜の念を示した。
この故事は、遠く離れた親しい人を心から思う切実な気持ちのたとえとして使われる。

同義語:「落月屋梁らくげつおくりょう

例文

・杜甫の詩は屋梁落月の情をよく表している。
・遠く離れた友への思いはまさに屋梁落月の如し。
・彼の言葉には屋梁落月の親しみが込められていた。
・屋梁落月の心情が詩全体に深い哀愁を与えている。

四字熟語 屋梁落月
読み おくりょうらくげつ
出典 杜甫『夢李白』
英訳 earnest affection for a dear friend
類義語
使用漢字
最終更新日:2025年7月23日