屋上架屋とは

すでにあるものの上にさらに同じようなものを重ねることから、無意味に物事を重ねたり、不要な付け足しをすることのたとえである。
もともとは、中国の文学評論家・鍾嶸しょうげいの『詩品』に見られる表現で、「屋根の上にさらに家を建てる」ような過剰で無駄な構成や装飾を批判する意図で使われた。
転じて、すでに完成しているものに対し、意味のない追加や重複をすることを揶揄する語として使われるようになった。
文学や文章表現において、冗長で不要な描写、あるいは制度・手続きの過剰さを指す場合などに用いられる。

例文

・この文章は屋上架屋のようで、くどさが目立つ。
・すでに完成された制度に屋上架屋の改正を加える必要はない。
・屋上架屋のような装飾は、むしろ魅力を損なうことがある。
・その説明は屋上架屋で、逆にわかりにくくなってしまった。

四字熟語 屋上架屋
読み おくじょうかおく
出典 『詩品』鍾嶸
英訳 redundant addition
類義語
使用漢字
最終更新日:2025年7月23日