天之美禄とは

天から与えられた授かり物という意味で、酒を褒め称えていう語。酒の美称。

紀元前1世紀末の古代中国。王莽おうもうは前漢王朝を倒してしん王朝を建てた。
そこに仕官していた魯匡ろきょうは、国家の財政収入を増やすため、酒の専売制を提案し、皇帝に向かって「酒は天の美禄なり」と述べた。
彼は酒を神からの恵みとし、国家の財源として活用すべきだと考えたのだった。
しかしこの政策は中間搾取を招き、民衆に負担を強いる結果となった。

四字熟語 天之美禄
読み てんのびろく
出典 『漢書』食貨志
類義語
使用漢字
最終更新日:2025年10月12日