囲師必闕とは

孫子が唱えた中国の兵法書「九地篇」に由来しており、戦いで勝つための兵法のひとつ。
窮地に追い込んだ敵は死に物狂いになって「窮鼠猫を噛む」の状態になり、思わぬ反撃を仕掛けてくることがある。戦いに勝ったとしても味方の被害は甚大なものになるかもしれない。そのため包囲した敵には、あえて逃げ道を開けておくという戦術。これによって戦わずして勝つことも可能になる。

囲師いしには必ずひらく」と訓読する。

例文

・今回の仕事を勝ち取った彼は、囲師必闕を意識したことで、ライバルからの嫉妬を受けなかった。
・囲師必闕の戦略は、敵を降伏させやすくし、無駄な戦闘を避けるために効果的だ。
・ビジネスの交渉でも囲師必闕の考え方を取り入れ、相手に妥協点を提示した。
・敵を追い詰めすぎると反撃される危険があるので囲師必闕を忘れるべきではない。

四字熟語 囲師必闕
読み いしひっけつ
英訳 When surrounding the enemy, always leave an escape route.
使用漢字
最終更新日:2024年12月26日