于公高門とは

元々は人知れずに善行を積んだ者の子孫が、後に繁栄するという意味を持つ言葉である。
この表現は、偉大な行いをした人物やその子孫が、知らず知らずに恩恵を受けて繁栄するということを示す。
つまり、善行が未来の世代に良い影響を与えるという教訓を込めている。
この言葉は、後世にわたって家族や子孫が恩恵を受けることを表すもので、善行や道徳的な行動が未来を開くという教えに基づいている。

「于公」はここでは、「公」の字が示すように、古代の尊敬すべき人物や立派な人物を指す。
「高門」は高い家柄、名門を意味する。善行や功績を残した家系が繁栄することを示唆する。

于公は裁判官として、常に公平な判決を下し、人知れず善行を積んでいた。
裁判が公平であったことで東海郡で有名となり、生きているうちから祠が作られるほどであった。

ある日、彼の家の門が壊されたとき、修理してくれた村人に次のように言った。
「門を高く大きくして、高い屋根の馬車が入れるようにしなさい。私は裁判において陰徳を多く積んでおり、まだ一度も人に無実の罪を着きせたことはないので、子孫には必ず家を興す者がでるだろうから」
彼の言葉どおり、後に息子の于定国うていこくが漢の宰相になった。

例文

・彼の先祖は于公高門のように、世のために善行を積んできた結果、現在の家族は繁栄している。
・于公高門の教えを守り、善行を続けた結果、次の世代に大きな恩恵がもたらされた。
・どんなに小さな善行でも、積み重ねることで于公高門のような繁栄をもたらすことができる。
・その家族は、祖先が于公高門のように積んだ善行によって、世代を超えて繁栄している。

四字熟語 于公高門
読み うこうこうもん
出典 『漢書』于定国伝
英訳 Descendants of one who quietly accumulates good deeds will prosper
Prosperity of descendants born from good deeds
類義語
使用漢字
最終更新日:2025年2月10日