一顧傾城とは

絶世の美女の喩え。
美女が一度ちらりと振り返るだけで、町中の男たちが夢中になり、君主までもがそれに惑わされて政治を投げ出し、国が傾くという意味。

「一顧」は、ちらりと振り返ること。流し目を送ること。
「傾城」は、城が傾くこと。

前漢の時代。李延年が自分の妹を武帝に薦めるために作った歌「一顧いっこすればひとしろかたむけ、再顧さいこすればひとくにかたむく」が由来。
彼女は武帝に寵愛されるようになり、後に「李夫人」と呼ばれるようになった。

四字熟語 一顧傾城
読み いっこけいせい
出典 『漢書』外戚・孝武李夫人伝
類義語
使用漢字