一期一会とは

一生に一度会うこと。また一生に一度限りであること。
生涯に一回しかないと考えて、そのことに専念するという意味。

「一期」は一生。
「一会」は一度の出会いのこと。

もとは茶道の心得で、千利休せんのりきゅうの弟子である山上宗二やまのうえそうじが、著書の『山上宗二記やまのうえのそうじき』のなかで「どの茶会でも一生に一度のものと心得て、主客ともに誠意を尽くすべきだ」という心構えを説いた言葉「一期に一度の会」が語源。
江戸時代末期になって、井伊直弼が著書『茶湯一会集ちゃのゆいちえしゅう』の巻頭で、茶道の一番の心得を「一期一会」と表現したことにより四字熟語の形で広まった。

例文

・この出会いは一期一会だから、今日という日を大切にしよう。
・一期一会の精神で、お客様一人一人に真心を込めて接します。
・旅行中に出会った人たちとの一期一会を大切に写真に残した。
・一期一会だからこそ、何気ない言葉や行動にも気を配る必要がある。

四字熟語 一期一会
読み いちごいちえ
出典 『茶湯一会集』
英訳 Treasure every meeting, for it will never recur.
使用漢字
最終更新日:2025年1月7日