鴉雀無声とは

からすすずめの鳴き声さえも聞こえない、静まりかえった様子のこと。

鴉雀あじゃくこえし」と訓読する。

出典は中国北宋時代の政治家であり詩人でもあった「蘇軾そしょく」の詩から。
絶句三首と題された三首目に以下のような七言絶句詩がある。

天風吹月入欄干
烏鵲無聲夜向闌
織女明星來枕上
乃知身不在人間
蘇軾

「烏鵲無聲夜向闌」の箇所は「烏鵲うじゃく、声無く夜たけなわに向かう」と訓読みするが、これが「鴉雀無声」の由来になっている。

例文

・鴉雀無声の中で過ごせた休日は、満員列車で通勤する私には貴重な体験だった。
・試験が始まると、教室は鴉雀無声となり、鉛筆の音だけが響いていた。
・緊迫した会議室は、部長の一言で鴉雀無声になり、誰も次の言葉を発しなかった。
・その舞台の幕が上がると、観客たちは息を飲み、場内は鴉雀無声の状態になった。

四字熟語 鴉雀無声
読み あじゃくむせい
出典 蘇軾
英訳 Perfect silence
対義語
使用漢字
最終更新日:2024年12月5日