誨淫誨盗とは

盗みや淫らなことを教え込むこと。転じて、人を悪事に誘い入れること。

いんおしとうおしう」と訓読する。

出典は『易経』において、「戸締りを怠るのは盗人をけしかけるようなものであり、なまめかしい化粧姿は淫乱を誘う」という戒めの言葉。
後世、中国で『金瓶梅きんぺいばい』や『肉布団にくぶとん』など猥雑な小説を、風俗を乱す書物だとして排斥した際にも『誨淫誨盗』の語が用いられた。

別表記:「誨盗誨淫かいとうかいいん

例文

・暴力や性を過剰に描く作品は、誨淫誨盗と批判されることもある。
・誨淫誨盗な発言を繰り返した教師は、教育現場から排除された。

四字熟語 誨淫誨盗
読み かいいんかいとう
出典 『易経』「繋辞伝」
英訳 leading others to vice and crime
類義語
使用漢字
最終更新日:2025年9月4日